💎 今日の市場で最も健全な企業をご覧ください始めましょう

海外銀行、シンガポールドル建て債発行が急増

発行済 2023-10-03 20:57
更新済 2023-10-03 21:00
© Reuters.
HSBA
-
BARC
-
LLOY
-
CAGR
-
1299
-
8411
-

Tom Westbrook

[シンガポール 3日 ロイター] - 海外銀行がシンガポールドル建ての債券発行を増やしている。魅力的な為替スワップや潤沢な資金を保有する投資家の存在が背景だ。関係者は今後も発行増加が続くと予想している。

LSEG(ロンドン証券取引所グループ)のデータによると、今年シンガポールドル建てで販売された銀行のティア2(補完的自己資本)債は24億ドル。過去最高だった昨年の26億ドルに迫っており、2年連続で過去最高を記録する勢いだ。

発行体にとって魅力的なのは、ドルよりも低い基準金利と、調達した資金をドルに転換すればさらに有利な条件が得られる為替フォワード・スワップだ。

DBS銀行のマネジングディレクター、クリフォード・リー氏は「この市場は(現時点で条件が良く)理にかなっている。海外の発行体から問い合わせが増えている」と指摘した。

投資家にとっても、シンガポールドル建て預金金利やシンガポール国債利回りをはるかに上回る5%を超える利回りは魅力的だ。

HSBCは先月、ポンド建てで期間8年、表面利率6.8%の債券を発行し、10億ポンド(12億ドル)を調達したが、シンガポールでは期間10年半、表面利率5.3%で6億7500万シンガポールドル(4億9000万ドル)を調達できた。

みずほ銀行(シンガポール)の経済担当トップ、ビシュヌ・バラサン氏は「シンガポールには利回りを求める流動性が大量にあるようだ。このため、供給にも弾みがつく可能性がある」と述べた。

クレディ・アグリコルとロイズも先月、シンガポールで債券を発行し、総額8億5000万シンガポールドルを調達。

保険のAIAも先月、シンガポールで初めて公募債を起債し、5億5000万シンガポールドルを調達した。

海外の債券市場では売りが膨らんでいるが、この3社の債券は全て堅調に推移しており、見通しが良好であることを示唆している。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます