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・イレギュラーな価格、外部環境の落ち着き待ち ・ドル・円は120円78銭付近、日経平均・上海株の大幅続落で ・シャープ (TOKYO:6753)、サッポロHD (TOKYO:2501)、ニチレイ (TOKYO:2871)は前場プラス引け ■イレギュラーな価格、外部環境の落ち着き待ち 日経平均は大幅に下落。
623.34円安の18812.49円(出来高概算17億5000万株)で前場の取引を終えた。
世界的な景気減速懸念を背景に幅広い銘柄が売り先行で始まり、日経平均は寄り付き段階で7月9日のチャイナ・ショック時の安値を割り込んで始まった。
その後は200日移動平均線を意識しつつ、19000円を挟んでの下げ渋りをみせる局面も。
しかし、上海指数が下げ止まらないなか、これが嫌気される流れから下げ幅を拡大させており、一時3月12日以来の18800円を下回っている。
セクターでは33業種全てが下げており、銀行の下落率が5%を超えている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が連日で1800を超えており、全体の9割を超える全面安商状。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (TOKYO:9983)、KDDI (TOKYO:9433)、ソフトバンクグ (TOKYO:9984)、京セラ (TOKYO:6971)、ホンダ (TOKYO:7267)、トヨタ自 (TOKYO:7203)などの弱さが目立つ。
ランチタイムの大阪225先物は一時18620円まで下落幅を拡大させており、後場も一段安となろう。
模様眺めムードは強いことから押し目買いも入りづらいため、小さいエネルギーでも大きくトレンドが出やすい。
これまで強いトレンドが続いていた銘柄ほど利益確定の売りから下に振れやすくなるため、波乱の展開になりやすい。
ただし、その分、イレギュラー的な価格形成になりやすく。
外部環境の落ち着きがみられる局面では見直される可能性も高い。
今しばらくは、外部環境の落ち着きを見極めたいところであろう。
その他、円相場が円高に振れているなか、内需系に回避的に資金が向かいやすい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は120円78銭付近、日経平均・上海株の大幅続落で ドル・円は120円78銭付近で推移。
ドルは対円でリスク回避の動きから軟調地合いとなり、121円を割り込んだ。
ドルは朝方の取引で122円13銭をつけた後は売り優勢となった。
その後、東京株式市場の寄り付き前にいったん値を戻しつつあったが、日経平均株価が安寄りしたことから再び売り優勢となった。
日経平均は欧米株安を受け600円超下落し、前引けとなった。
ドルは日経平均の前引け後さらに値を下げ、一時120円73銭まで下げた。
また、上海総合指数も大幅続落となり、外為市場ではリスク回避のユーロ買いの動きが強まった。
ユーロは対ドルで大きく買われ、1.1495ドルまで上昇。
2月5日以来の水準に値を上げた。
12時21分時点のドル・円は120円78銭、ユーロ・円は138円75銭、ポンド・円は189円43銭、豪ドル・円は87円15銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・Fリテ (TOKYO:9983)、KDDI (TOKYO:9433)で日経平均を約71円押し下げ ・シャープ (TOKYO:6753)、サッポロHD (TOKYO:2501)、ニチレイ (TOKYO:2871)は前場プラス引け ・ノンバンクの一角には見直しの動きなどが向かう可能性 ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <SY>