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NY外為市場=ドル下落、10月CPIがインフレ鎮静化示す

発行済 2023-11-15 06:40
更新済 2023-11-15 07:09
© Reuters. ニューヨーク外為市場では、ドルが1%超下落した。この日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)がインフレの一段の鎮静化を示したことを受けた。3月10日撮影(2023年

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが1%超下落した。この日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)がインフレの一段の鎮静化を示したことを受けた。

米労働省が14日発表した10月CPIは前年同月比で3.2%上昇した。伸びは前月の3.7%から縮小し、市場予想の3.3%も下回った。

これを受けてドルは急落し、国債利回りは急低下した。年初来のドル高の支柱となってきた10年国債利回りは4.5%を割り込んだ。

ドル指数は1.55%安の103.980。1日の下落率は2022年11月11日以来で最大となった。

マネックスUSAのトレーディング・ディーリング部門責任者、ジョン・ドイル氏は「年末にかけて、あるいは1月初旬にかけて、ドル安は少し続くだろう」と語った。

ドルは対ユーロ、対英ポンドでも2022年11月以来の大幅下落を記録した。

ドルは対ユーロで1.73%安の1.089ドル、対英ポンドでは1.82%安の1.250ドル、対スイスフランでも1.52%安の0.888ドルとなった。

このほかドルは、ノルウェークローネに対し1%以上、オーストラリアドル、ニュージーランドドルに対し2%以上下落した。

CMEのフェドウオッチによると、米連邦準備理事会(FRB)が来年5月までに政策金利を25ベーシスポイント(bp)以上引き下げる確率は68%を超えた。

一方、対円では介入警戒感が根強い。円も対ドルで上昇したが、上昇幅は他通貨ほどではなく、0.97%高の1ドル=150.23円となった。前日にもオプション取引の活発化により一時円が急騰する場面があった。

LSEGのデータによると、151.90円から152円の権利行使価格で想定元本35億ドル相当の円オプションが週内に満期を迎える。また、同価格帯で想定元本22億ドル相当が11月20日から月末にかけて満期となる。

ノムラのストラテジストは「基本シナリオは、ドル/円が152円の大台を突破した場合に介入が行われる可能性があるというものだ」と述べた。

ドル/円 NY終値 150.38/150.39

始値 151.73

高値 151.77

安値 150.16

ユーロ/ドル NY終値 1.0879/1.0880

始値 1.0719

高値 1.0887

安値 1.0718

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