Shinji Kitamura
[東京 5日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の147円前半で売買されている。オーストラリアで来年中に利下げが行われるのではないかとの観測が浮上し、豪ドルが売られた一方で、ドルと円の買いが強まった。
きょう動きが目立ったのは豪ドル。対米ドルで0.66ドル前半から0.65ドル後半へ、対円でも97円半ばから96円半ばへ売られた。
豪準備銀行(中央銀行)が理事会後に発表した声明文が「予想ほどタカ派的ではなかった。次の一手は来年第4・四半期の利下げとなる可能性がある」(バークレイズ銀行リサーチアナリストのシュレヤ・ソダニ氏)との見方が浮上した。
豪準備銀行は5日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを市場予想通り、12年ぶり高水準の4.35%で据え置いた。ブロック総裁は「追加引き締めが必要になるかはデータとリスク評価の展開次第だ」と述べるにとどめた。
ドル/円は日中を通じて、146円後半から147円前半の狭いレンジ内で売買が交錯した。朝方に発表された日本の11月東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想をわずかに下回った後、円が売られる場面もあったが、反応は限定的だった。
市場では「ドル/円は米金利の行方次第という方向感は変わらない」(外銀アナリスト)との声が出ていた。米10年債利回りは4.25%付近で一進一退だった。前週末には、3カ月ぶり低水準となる4.19%付近まで低下していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.02/147.05 1.0847/1.0848 159.47/159.51
午前9時現在 147.29/147.32 1.0837/1.0838 159.64/159.65
NY午後5時 147.20/147.22 1.0834/1.0838 159.51/159.52