*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~買戻し優勢で一時3400円超の急騰
6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅反発、買戻し優勢で一時3400円超の急騰
・ドル・円は伸び悩み、日本株・米金利にらみ
・値上り寄与トップは東京エレクトロン (TYO:8035)、同2位はアドバンテスト (TYO:6857)
■日経平均は大幅反発、買戻し優勢で一時3400円超の急騰
日経平均は大幅反発。
前日比2957.90円高(+9.40%)の34416.32円(出来高概算17億6000万株)で前場の取引を終えている。
5日の米国株式市場は大幅続落。
ダウ平均は1033.99ドル安(-2.60%)の38703.27ドル、ナスダックは576.08ポイント安(-3.43%)の16200.08、S&P500は160.23ポイント安(-3.00%)の5186.33で取引を終了した。
弱い7月雇用統計を受けた景気後退入り懸念に伴う売りが継続し、寄り付き後、下落。
加えて世界株安で投資家心理が急速に悪化し、手仕舞い売りも加速したと見られ、終日、売りが先行した。
ハイテクも売られ、戻り鈍く終盤にかけ再び売りが加速し終了。
米国株は大幅安となったが、前日の東京市場で米株下落は織り込まれていたことから、東京市場は大幅反発で取引を開始した。
多くの銘柄が買い気配スタートとなるなか、日経平均は上げ幅を一気に拡大。
為替が1ドル144円台、長期金利の指標となる10年国債利回りは0.910%まで値を戻すなど、為替、金利市場が落ち着きを取り戻したこともあり、日経平均は一時34911.80円まで上昇した。
前場のプライム市場の売買代金は3.8兆円台と前日同様、商いは盛り上がった。
日経平均採用銘柄では、第1四半期決算が評価されて日本製鋼所 (TYO:5631)がストップ高買い気配となったほか、昨日年初来安値を更新したキーエンス (TYO:6861)もストップ高買い気配。
このほか、キッコーマン (TYO:2801)、オリックス (TYO:8591)、東京海上 (TYO:8766)、富士電機 (TYO:6504)がストップ高。
ルネサスエレクトロニクス (TYO:6723)、荏原製作所 (TYO:6361)、東京エレクトロン (TYO:8035)、TDK (TYO:6762)、日東電工 (TYO:6988)、レーザーテック (TYO:6920)が大幅反発となった。
一方、4-6月期純利益が市場予想に届かなかったことから味の素 (TYO:2802)が下落したほか、ヤマトHD (TYO:9064)、JFEホールディングス (TYO:5411)、三井住友 (TYO:8316)、コニカミノルタ (TYO:4902)が売られた。
日経平均採用銘柄は5銘柄のみ下落した。
全業種が買われたなか、海運業、その他金融業、保険業、輸送用機器、ゴム製品の上昇が目立った。
いったんは売られ過ぎ是正の動きで買戻し優勢の地合いとなったが、日経平均VIは49ポイントとボラティリティはまだ高い。
上下に振れやすい地合いは変わらないことから、後場急変動の可能性は意識しておきたい。
このままの上げ幅を維持すれば、日経平均の過去最大の上昇幅(1990年10月2日の2676.55円)を上回ることとなる。
それでも7月の史上最高値からの下落幅に対する3割戻し程度だ。
今回のように一度壊れた市場が落ち着きを見せ、腰を据えた投資家の買いが再び入るには数カ月はかかるだろう。
後場、上げ幅縮小を警戒しつつ、日経平均やTOPIX、グロース市場250指数など主だった指数がどこまで値を戻せるか注目したい。
■ドル・円は伸び悩み、日本株・米金利にらみ
6日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。
早朝に付けた143円62銭から146円36銭まで強含んだが、日経平均株価の上昇は一服し、その後は145円付近で上げ渋った。
一方、米10年債利回りはほぼ横ばいで推移し、積極的なドル買いは入りづらい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は143円62銭から146円36銭、ユーロ・円は157円44銭から160円22銭、ユーロ・ドルは1.0944ドルから1.0962ドル。
■後場のチェック銘柄
・日本アクア (TYO:1429)、K&Oエナジーグループ (TYO:1663)など、139銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップは東京エレクトロン (TYO:8035)、同2位はアドバンテスト (TYO:6857)
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・6月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+4.5%(予想:+2.4%、5月:+2.0%)
・日・6月家計支出:-1.4%(前年比予想:-0.8%、5月:-1.8%)
【要人発言】
・岸田首相
「日銀と連携して経済財政運営を進める」
・林官房長官
「為替市場の動向をしっかり注視」
「実質賃金は27カ月ぶりのプラスで、賃上げの明るい兆しが明確に」
・鈴木財務相
「株価変動で、日銀とも連携しつつ経済財政運営に万全期す」
「賃金投資面で明るい兆し、前向きな動きを後押しし力強い成長につなげる」
・13:30 豪準備銀行が政策金利発表(4.35%に据え置き予想)
・13:30 豪準備銀行四半期金融政策報告
・14:45 スイス・7月失業率(予想:2.3%、6月:2.3%)
・15:00 独・6月製造業受注(前月比予想:+0.5%、5月:-1.6%)
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・日経平均は大幅反発、買戻し優勢で一時3400円超の急騰
・ドル・円は伸び悩み、日本株・米金利にらみ
・値上り寄与トップは東京エレクトロン (TYO:8035)、同2位はアドバンテスト (TYO:6857)
■日経平均は大幅反発、買戻し優勢で一時3400円超の急騰
日経平均は大幅反発。
前日比2957.90円高(+9.40%)の34416.32円(出来高概算17億6000万株)で前場の取引を終えている。
5日の米国株式市場は大幅続落。
ダウ平均は1033.99ドル安(-2.60%)の38703.27ドル、ナスダックは576.08ポイント安(-3.43%)の16200.08、S&P500は160.23ポイント安(-3.00%)の5186.33で取引を終了した。
弱い7月雇用統計を受けた景気後退入り懸念に伴う売りが継続し、寄り付き後、下落。
加えて世界株安で投資家心理が急速に悪化し、手仕舞い売りも加速したと見られ、終日、売りが先行した。
ハイテクも売られ、戻り鈍く終盤にかけ再び売りが加速し終了。
米国株は大幅安となったが、前日の東京市場で米株下落は織り込まれていたことから、東京市場は大幅反発で取引を開始した。
多くの銘柄が買い気配スタートとなるなか、日経平均は上げ幅を一気に拡大。
為替が1ドル144円台、長期金利の指標となる10年国債利回りは0.910%まで値を戻すなど、為替、金利市場が落ち着きを取り戻したこともあり、日経平均は一時34911.80円まで上昇した。
前場のプライム市場の売買代金は3.8兆円台と前日同様、商いは盛り上がった。
日経平均採用銘柄では、第1四半期決算が評価されて日本製鋼所 (TYO:5631)がストップ高買い気配となったほか、昨日年初来安値を更新したキーエンス (TYO:6861)もストップ高買い気配。
このほか、キッコーマン (TYO:2801)、オリックス (TYO:8591)、東京海上 (TYO:8766)、富士電機 (TYO:6504)がストップ高。
ルネサスエレクトロニクス (TYO:6723)、荏原製作所 (TYO:6361)、東京エレクトロン (TYO:8035)、TDK (TYO:6762)、日東電工 (TYO:6988)、レーザーテック (TYO:6920)が大幅反発となった。
一方、4-6月期純利益が市場予想に届かなかったことから味の素 (TYO:2802)が下落したほか、ヤマトHD (TYO:9064)、JFEホールディングス (TYO:5411)、三井住友 (TYO:8316)、コニカミノルタ (TYO:4902)が売られた。
日経平均採用銘柄は5銘柄のみ下落した。
全業種が買われたなか、海運業、その他金融業、保険業、輸送用機器、ゴム製品の上昇が目立った。
いったんは売られ過ぎ是正の動きで買戻し優勢の地合いとなったが、日経平均VIは49ポイントとボラティリティはまだ高い。
上下に振れやすい地合いは変わらないことから、後場急変動の可能性は意識しておきたい。
このままの上げ幅を維持すれば、日経平均の過去最大の上昇幅(1990年10月2日の2676.55円)を上回ることとなる。
それでも7月の史上最高値からの下落幅に対する3割戻し程度だ。
今回のように一度壊れた市場が落ち着きを見せ、腰を据えた投資家の買いが再び入るには数カ月はかかるだろう。
後場、上げ幅縮小を警戒しつつ、日経平均やTOPIX、グロース市場250指数など主だった指数がどこまで値を戻せるか注目したい。
■ドル・円は伸び悩み、日本株・米金利にらみ
6日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。
早朝に付けた143円62銭から146円36銭まで強含んだが、日経平均株価の上昇は一服し、その後は145円付近で上げ渋った。
一方、米10年債利回りはほぼ横ばいで推移し、積極的なドル買いは入りづらい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は143円62銭から146円36銭、ユーロ・円は157円44銭から160円22銭、ユーロ・ドルは1.0944ドルから1.0962ドル。
■後場のチェック銘柄
・日本アクア (TYO:1429)、K&Oエナジーグループ (TYO:1663)など、139銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップは東京エレクトロン (TYO:8035)、同2位はアドバンテスト (TYO:6857)
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・6月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+4.5%(予想:+2.4%、5月:+2.0%)
・日・6月家計支出:-1.4%(前年比予想:-0.8%、5月:-1.8%)
【要人発言】
・岸田首相
「日銀と連携して経済財政運営を進める」
・林官房長官
「為替市場の動向をしっかり注視」
「実質賃金は27カ月ぶりのプラスで、賃上げの明るい兆しが明確に」
・鈴木財務相
「株価変動で、日銀とも連携しつつ経済財政運営に万全期す」
「賃金投資面で明るい兆し、前向きな動きを後押しし力強い成長につなげる」
・13:30 豪準備銀行が政策金利発表(4.35%に据え置き予想)
・13:30 豪準備銀行四半期金融政策報告
・14:45 スイス・7月失業率(予想:2.3%、6月:2.3%)
・15:00 独・6月製造業受注(前月比予想:+0.5%、5月:-1.6%)
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