ドル／円
正午現在 ８３．１９／２３ １．３４０４／０７ １１１．５４／５８
午前９時現在 ８３．２７／２９ １．３３８４／８８ １１１．４５／５０
ＮＹ17時現在 ８３．１５／１９ １．３３６２／６７ １１１．１９／２３
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［東京 ２４日 ロイター］ 正午のドル／円は、ニューヨーク午後５時時点とほぼ同
水準の８３円前半で推移している。アイルランド問題や朝鮮半島の緊迫化を受けたリスク
回避ムードがやわらぎ、きのう売り込まれたユーロや豪ドルが買い戻されている。
ユーロ／ドルはアイルランド問題への懸念から、朝方一時１．３３５９ドルまで下落し
２カ月ぶりの安値を更新した。その後は緩やかに反発し、一時は１．３４１９ドルまで上
値を伸ばした。明日は米国が感謝祭で休場となるため、前日に大幅に売り込まれたユーロ
の巻き戻しが起きている。
米格付け機関スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が午前８時４０分にアイルラ
ンドの長期ソブリン債の格付けを引き下げたが「ユーロはあまり反応しなかった。いった
ん下げ止まったとみている」（都銀）との声が聞かれた。
朝鮮半島で起きた砲撃の影響で下落が心配された東京やソウル、上海などアジアの株式
市場が崩れていないことも、ユーロには追い風となっている。韓国は２３日、「大規模な
報復措置」を講じると警告したが、米オバマ大統領はＡＢＣニュースとのインタビューで
「現時点では軍事行動を考えるつもりはない。李大統領と協議したい」と語った。
市場参加者からは「市場は冷静さを取り戻しつつある」（国内証券）、「リスク回避の
動きがやわらぎつつある」（国内金融機関）などの声が聞かれた。きのう大きく値を下げ
た韓国ウォン
きょうは豪ドル／米ドルやユーロ／円も朝方から上昇。豪ドルは一時０．９８０８米ド
ルまで上値を伸ばした。「アジア株も懸念されたほど下落していないので、リスク回避で
売られた通貨に値ごろ感が出て買い戻されている」（邦銀）という。
ドル／円は仲値で８３．３７円台まで上昇した後は、８３．２０円付近でもみあってい
る。「（朝鮮半島での砲撃による）地政学的な円売りと、リスク回避の円買いが交錯し、
結果的にみればドル／円は互いに打ち消し合っている」（みずほ証券 為替アナリスト
鈴木健吾氏）との指摘があった。
「ドル／円はきのうも上値の重さが確認されて下げていった。アジア時間では８３円前
半が居心地の良い水準で、動意が出るのは夕方以降だろう」（前出の国内金融機関）との
声も聞かれた。
（ロイターニュース 久保 信博記者）