[13日 ロイター] - 空売りで知られる投資会社ヒンデンブルグ・リサーチは13日、米ツイッター株のロング(買い持ち)ポジションを取ったことを明らかにした。また、ツイッターが買収契約解除を巡り電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を提訴したことが、マスク氏の企業にとって脅威になる可能性があるとした。
この報道を受け、ツイッター株価は7.9%高で取引を終えた。
ツイッターは12日、マスク氏が総額440億ドルの買収契約を解除したのは不当として、デラウェア州の裁判所に提訴した。
ヒンデンブルグは「ツイッター株でかなりのロングポジションを積み上げた。同社の訴えはマスク氏の帝国に確かな脅威を与える」とツイートした。マスク氏は宇宙開発企業スペースXも率いる。
ヒンデンブルグは訴訟がマスク氏にもたらす脅威について詳しく説明しなかったが、法律の専門家は公開されている情報からはツイッターが優位であるように見えると指摘している。
CFRAのアナリスト、アンジェロ・ジノ氏はマスク氏の動機に疑問を呈し、「裁判開始前の時点でツイッターが有利のようだ」と述べた。
ヒンデンブルグはこれまでツイッターをショートにしており、5月には、マスク氏が買収から手を引けば買収額が引き下げられる可能性があるとしていた。
*株価を更新しアナリストのコメントを追加しました