■要約
シンデン・ハイテックス (T:3131)は、独立系のエレクトロニクス商社で、仕入・販売の両面でどの企業の影響も受けないのが強み。
現在の主力商品は韓国の大手メーカーであるLG製の液晶モジュールとSK hynix製半導体だが、今後はバッテリー製品(電池パック等の二次電池及びその周辺機器)を始めとする高付加価値の新規ビジネスに注力する。
1. 2018年3月期(実績):検査装置の特需で営業利益は大幅増益
2018年3月期連結業績は、売上高54,406百万円(前期比22.4%増)、営業利益1,207百万円(同44.0%増)、経常利益874百万円(同74.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益603百万円(同66.5%増)となった。
半導体価格が高水準で推移したことに加え、電子機器分野で半導体検査装置の特需(約45億円)があったことから、大幅増益を達成した。
それ以外の各商品は、ほぼ想定内の結果であった。
2. 2019年3月期(予想):特需及び委託開発案件の終了で減益予想
進行中の2019年3月期は、売上高51,000百万円(前期比6.3%減)、営業利益800百万円(同33.7%減)、経常利益460百万円(同47.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益310百万円(同48.6%減)が予想されている。
前期に受注した検査装置の特需、2016年後半より開始した委託開発案件の終了及び半導体(特にメモリー)の市況が不透明であることなどから減収・減益が予想されているが、これは堅めの予想と思われ、今後の環境次第では業績予想が修正される余地もありそうだ。
3. 今後の戦略:基本戦略を粛々と推進
特段中期経営計画等は発表していないが、変化の激しい業界の中で、高付加価値商品の発掘、販売力の強化、新規商品の拡販など基本的な戦略を粛々と進めていく計画だ。
■Key Points
・独立系のエレクトロニクス商社で、経験豊富な人材と顧客との信頼関係が強み
・2018年3月期は44.0%の営業増益だが、2019年3月期は反動で33.7%減益予想
・株主還元も積極的。
配当性向重視で2019年3月期は年間45.0円配当予想
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
シンデン・ハイテックス (T:3131)は、独立系のエレクトロニクス商社で、仕入・販売の両面でどの企業の影響も受けないのが強み。
現在の主力商品は韓国の大手メーカーであるLG製の液晶モジュールとSK hynix製半導体だが、今後はバッテリー製品(電池パック等の二次電池及びその周辺機器)を始めとする高付加価値の新規ビジネスに注力する。
1. 2018年3月期(実績):検査装置の特需で営業利益は大幅増益
2018年3月期連結業績は、売上高54,406百万円(前期比22.4%増)、営業利益1,207百万円(同44.0%増)、経常利益874百万円(同74.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益603百万円(同66.5%増)となった。
半導体価格が高水準で推移したことに加え、電子機器分野で半導体検査装置の特需(約45億円)があったことから、大幅増益を達成した。
それ以外の各商品は、ほぼ想定内の結果であった。
2. 2019年3月期(予想):特需及び委託開発案件の終了で減益予想
進行中の2019年3月期は、売上高51,000百万円(前期比6.3%減)、営業利益800百万円(同33.7%減)、経常利益460百万円(同47.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益310百万円(同48.6%減)が予想されている。
前期に受注した検査装置の特需、2016年後半より開始した委託開発案件の終了及び半導体(特にメモリー)の市況が不透明であることなどから減収・減益が予想されているが、これは堅めの予想と思われ、今後の環境次第では業績予想が修正される余地もありそうだ。
3. 今後の戦略:基本戦略を粛々と推進
特段中期経営計画等は発表していないが、変化の激しい業界の中で、高付加価値商品の発掘、販売力の強化、新規商品の拡販など基本的な戦略を粛々と進めていく計画だ。
■Key Points
・独立系のエレクトロニクス商社で、経験豊富な人材と顧客との信頼関係が強み
・2018年3月期は44.0%の営業増益だが、2019年3月期は反動で33.7%減益予想
・株主還元も積極的。
配当性向重視で2019年3月期は年間45.0円配当予想
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)