海外旅行の行き先として、中国人はより遠方を選ぶ傾向が強まっている。
また、これまでは「爆買い」と称されるように買い物中心の旅行が主力だったが、食事やレジャー、宿泊先などもにお金をかけるようになり、「生活体験型」の旅行も人気を集めているという。
中国新聞網が伝えた。
旅行サイトの途牛旅遊網が会員とアプリ利用者のデータに基づいて行った分析によると、2016年の観光市場では◆個人による海外旅行回数の増加、◆旅行先の遠方化、◆女性が旅行市場の主役に、◆地方都市出身者の海外旅行急増、◆ノービザ観光地への旅行が急増、◆海外旅行の質の向上——といった特徴が鮮明になった。
同サイトを使って年に2回以上海外旅行を予約した利用者の比率は16年に26%以上を占め、利用者の数は前年比で34%増加したという。
利用者の男女比は、女性が62%、男性が38%だった。
また、16年の人気旅行先の上位10カ国は順に、タイ、日本、韓国、フランス、イタリア、インドネシア、スイス、米国、ドイツ、オーストラリアとなった。
また、人気のビーチリゾートとしては、プーケット、済州島、バリ、モルディブ、沖縄、サイパン、ロングビーチ、ハワイなどが上位に入った。
中国人観光客の経済効果に期待し、世界各国がノービザなどの政策を実施している。
そうした国の一つであるモロッコは昨年、中国人観光客が前年比で6000%も増加した。
【亜州IR】