30日の中国本土市場は小幅に値下がり。
主要指標の上海総合指数は、前日比8.89ポイント(0.31%)安の2905.81ポイントと5日ぶりに反落した。
上海A株指数も下落し、9.28ポイント(0.30%)安の3043.47ポイントで取引を終えている。
前日まで4連騰した反動で、ひとまず売りが先行する流れ。
保険株の下げが重しとなった。
新華人寿保険(601336/SH)が3.7%安、中国太平洋保険(601601/SH)が2.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.2%安などと反落している。
29日の相場では、税務当局が保険各社に対し、税控除の拡大措置を通達したことを好感し軒並み急伸していた。
このほかハイテク株、医薬品株、不動産株、インフラ関連株、空運株も値下がりしている。
もっとも、大きく売り込む動きはみられない。
米中貿易摩擦の激化による景気悪化を避けるため、中国当局はさらなる景気刺激策を打ち出すとの観測が引き続き支えだ。
指数は終盤に入り下げ幅を縮小させている(上海総合は一時1.1%安)。
農業関連株が急伸。
トウモロコシ加工の万向徳農(600371/SH)や種子卸売りの甘粛省敦煌種業(600354/SH)、種苗生産の農発種業(600313/SH)、農機メーカーの第一トラクター(ファースト・トラクター:601038/SH)などがそろってストップ高で引けた。
中国農業科学院はこのほど、大豆やトウモロコシを中心に主要農産物の自給率を高める必要性に言及した。
米中の貿易摩擦問題が深刻化するなか、中国は米国産大豆の輸入比率を落とした実態がある。
このほかエネルギー株、銀行株と公益株の一角も上昇した。
一方、外貨建てB株は値下がり。
上海B株指数が2.14ポイント(0.73%)安の289.27ポイント、深センB株指数が4.15ポイント(0.44%)安の940.02ポイントで終了した。
【亜州IR】