本日の日経平均は4日続伸して、251円98銭高の2万3672円52銭で終了した。
前日の米国市場が大幅上昇し、その流れを受けて続伸した形だ。
米中が相互に追加関税をかけあうことになったとはいえ、関税率が低いなどそれぞれが譲歩する余地を残した形となったことに加え、悪材料の出尽くし感が高まったことが上昇につながったといえる。
ただし、日経平均は8営業日で安値から高値まで1700円程度と大きく上昇しており(終値でも1400円弱)、もうそろそろ調整してもおかしくない状況だ。とはいえ調整が入ったとしても今の状況であれば押し目買いが入ると予想され、再度23000円を切るような大きな調整にはなりにくいだろう。
本日は金融政策決定会合があり、日銀の黒田総裁の会見も行われた。金融政策の変更がなかったのは想定通りだったが、安部首相が日本銀行の異次元緩和について「ずっとやっていいとは全く思っていない」と先日述べたことにより、これに対する総裁の発言に注目が集まった。午後3時30分から始まった会見では、記者から出口戦略についての質問が数回出ていたが、従来のスタンスからの変更を読み取れるようなコメントは出なかった。