[東京 1日 ロイター]45> 前場の - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比199円81銭高の2万9056円25銭と続伸し、2022年8月19日以来となる2万9000円台を回復した。前週末の日銀政策決定会合を受けて進行した円安を好感、決算を発表した企業の個別物色も相場を押し上げた。
週明けの日経平均は201円高と堅調にスタートした。その後も上げ幅を拡大し、一時前営業日比287円高の2万9143円89銭まで上昇した。為替の円安基調を受け、自動車など輸出関連株が堅調に推移した。ただ、その後は指数寄与度の大きい半導体関連銘柄がマイナスに転じるなどし、徐々に伸び悩む展開が続いた。
市場では「基本的には1日を通して2万9000円台に乗せたしっかりな展開が続くとみているが、連休の谷間ということもあり、後場にさらに一段上を目指す展開は見込みづらい」(立花証券の鎌田重俊企業調査部部長)との声が聞かれた。
この後米国では米供給管理協会(ISM)が4月の製造業総合指数が発表される。鎌田氏は、「今回のISMで強い結果が出て、FRB(米連邦準備理事会)が想定しているほど景気が減速していないとなると、5月以降も利上げの可能性も出てくる」とみていた。
TOPIXは0.63%高の2070.43ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆6864億0200万円だった。東証33業種では、陸運や空運、精密機器など28業種が値上がり。海運やその他製品、金属製品など5業種は値下がりした。
個別では、コマツが1.4%高となるなど、輸出関連株がしっかりだった。堅調な決算が好感されたポーラ・オルビスホールディングスが8.7%高で、年初来高値を更新した。一方、決算内容を受け、エムスリーは7.9%安、ソニーグループが4.1%安となり、指数を押し下げた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1177銘柄(64%)、値下がりが569銘柄(31%)、変わらずが89銘柄(4%)だった。