日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
終値 9794.38 -64.82 終値 9810 -40
寄り付き 9881.67 寄り付き 9890
安値/高値 9776.74─9897.88 安値/高値 9780─9900
出来高(万株) 169876 出来高(単位) 31883
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[東京 9日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続落。欧米株高を背景に朝方は
買い先行となったが、上値は重く9800円割れとなった。政府の浜岡原発の停止要請で
中部電力<9502.T>が10%安となったほか、円高に伴い自動車など輸出関連株が軟調。一
方で、急落していた原油先物が時間外取引で持ち直し、鉱業や石油はしっかり。週後半に
ピークを迎える国内企業決算に向けて、当面は方向感が出づらい状況にあるという。
東証1部騰落数は値上がり524銘柄に対し値下がり968銘柄、変わらずが171銘
柄。東証1部の売買代金は1兆2076億円。
前週末に発表された4月の米雇用統計は堅調な内容となり、欧米株価が上昇した流れを
受けて、日経平均は買い先行で始まったが、浜岡原発問題や円高、NYダウ<.DJI>の上値
の重さが嫌気されて軟化。200日移動平均線(9820円43銭)を下回って引けた。
市場では「週明けということもあり方向感に乏しく、企業決算待ちとなっている」(み
ずほ証券・エクイティストラテジストの瀬川剛氏)との声のほか、「円高や電力不足によ
る夏場の生産鈍化など日本独自の懸念材料で見送られている。もともと5月はヘッジファ
ンドの決算月でもあり利益確定売りが出やすい」(大手証券)との声が出ていた。
ヘッジファンドのアンワインドなどで売られていた商品市況は、足元では下落に歯止め
がかかりつつあるが「日本株を支えてきた外国人投資家による資金流入が止まるのではと
の懸念から、上値に対して強気になりにくい」(岡三証券・日本株情報グループ長の石黒
英之氏)、「クロス円での円高進行の可能性もあり、日本株は上値を追う環境にはない」
(SMBC日興証券・国際市場分析部部長の小林久恒氏)として、日米ともに景気動向や
企業業績を確認しながら値固めの局面にあるという。
値下がり率上位には、中部電力、フェイス<4295.T>、東芝プラントシステム<1983.T>、
シミック<2309.T>が入った。浜岡原発が停止すると生産性が低下するとの見方から、トヨ
タ自動車<7203.T>やアイシン精機<7259.T>など東海地方を本拠地とする自動車株は上値が
重い展開だった。
(ロイターニュース 寺脇麻理)
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