ドル/円
午前9時現在 82.75/80 1.3188/90 109.12/17
NY17時現在 82.78/82 1.3164/68 109.00/05
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[東京 28日 ロイター] 午前9時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点
とほぼ変わらずの82円後半。前日買い戻されたユーロは、この日も底堅さを保っている。
今年渡しの最終取引日となるこの日は、仲値で若干のドル不足とされるが、輸出企業の
ドル売り需要は83円ちょうどより上で根強く、上値も限定的となる可能性が高い。
中国の利上げを受けて前日一時0.9987ドルまで下落していた豪ドル
1.00米ドル台半ばから後半で、しっかりとした足取り。 豪ドル/円は
83.17/29円の気配で、ニューヨーク終盤とほぼ変わらず。
前日のニューヨーク市場では、米ウォールストリート・ジャーナルが26日付で報じた
記事が話題となり、「ユーロ買い戻しの口実になった」(外為アナリスト)という。
第3四半期の決算に基づく同紙の試算によると、不良資産救済プログラム(TARP)
から合計42億ドルの資金供与を受けた98行が破たんの危機に瀕しているという。98
行のうち多くは小規模の金融機関で、9月末時点の平均資産規模は4億3900万ドル。
TARPの資金供与額は平均で1000万ドル。
TARP創設当時は、政府は健全な金融機関を救済するという目的を掲げていたが、対
象となった金融機関の多くは当時から切迫した財務状態にあった、と同紙は伝えた。また
既に7行が破たんしており、27億ドル以上のTARP資金が失われている。
(ロイター 森佳子記者)