1320GMT 12日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
13日終値 前営業日終値
株 FT100 5433.73(+50.28) 5383.45
クセトラDAX 6251.97(+68.48) 6183.49
金 現物午後値決め 1237.50 1237.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.245 (‐0.015) 0.209(0.207)
独連邦債2年物 0.534(0.576)
独連邦債10年物(6月限) 125.90 (+0.23) 2.931(2.952)
独連邦債30年物 3.740(3.754)
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<為替> ユーロが対ドルで1週間ぶり安値に下落しているほか、対スイスフランで
は最安値をつけている。欧州諸国での財政緊縮措置が成長に歯止めをかけるとの懸念が
ユーロを圧迫している。
<株式> ロンドン株式市場は続伸。強い金属相場を背景に鉱山株に買いが入るなか
2週間ぶり高値で引けた。ただ、ユーロ圏の債務問題をめぐる懸念からこの日も投資家
は慎重姿勢を維持した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は4月30日以来の高値で終了した。
鉱山株の上げが目立った。主要非鉄金属相場が上昇した。ユーラシアン・ナチュラル・
リソーシズ
高。金相場が過去最高値水準近辺で推移し、ランドゴールド・リソーシズ
1.8%値上がりした。
ポルトガルとスペイン政府が財政健全化に向けて追加の緊縮財政措置を打ち出したこと
は、ユーロ圏諸国が根の深い財政問題に取り組んでいるとの見方から投資家の安心材料と
なった。
エネルギー株も買われ、ロイヤル・ダッチ・シェル
BP
め新たな手段を講じる方針を示した。
個別銘柄では通期決算が市場予想を上回った通信大手BTグループ
高と急伸した。
銀行株はまちまち。投資家の間で、英国の新連立政権が銀行課税制度を導入した場合の
影響を見極めようとする動きがみられる。
加えて仏クレディ・アグリコル
市場心理を圧迫した。
HSBC
ク・オブ・スコットランド(RBS)
1.6%高となった。
欧州株式市場はFTSEユーロファースト300種指数が小幅続伸。BTグループ
る可能性があるとの懸念を相殺した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.33ポイント(0.13%)高
の1049.89。マイナス圏とプラス圏を行き来する展開となるなか、終値としては1
週間超ぶりの高値となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は0.26ポイント(0.01%)安の
2764.05。
ポルトガルのソクラテス首相はこの日、財政赤字削減を加速するため追加緊縮財政措置
を実施すると発表し、今年度の財政赤字を対国内総生産(GDP)比で7.3%まで削減
するとの見通しを示した。
ポルトガルの措置発表でギリシャの債務危機が拡大するとの最悪の懸念は払しょくされ
たものの、緊縮財政措置が成長を阻害する可能性があるとの懸念がセンチメントを圧迫し
た。
欧州市場では、ロンドンのFT100種総合株価指数<.FTSE>やドイツのクセトラDA
X指数<.GDAXI>などが上昇する一方、スペインのIBEX<.IBEX>、イタリアのMIB
<.FTMIB>、ポルトガルのPSI20<.PSI20>が下落した。
シティ・インデックスの市場ストラテジスト、ジョシュワ・レイモンド氏は「欧州各国
が財政赤字削減に向け動き出したことはプラスの兆候だが、景気回復に向けた取り組みを
脅かしてはならない。センチメントは日ごとに揺れ動いており、そのため値動きの荒い展
開となっている」と述べた。
BTグループは10.9%高。通年の業績が市場予想を上回ったことを好感した。
セインズベリーも3.2%高。通年利益が18%増加し、予想を上回った。ただ、増税
が消費者を圧迫するなど、2010年が厳しい年になるとの見通しを示した。
銀行株は売られ、STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は0.7%下落。
関係筋によると、米ニューヨーク州のクオモ司法長官は前日、モーゲージ証券の取引な
どをめぐり、欧米金融大手8社に対する調査を開始した。調査は、米ゴールドマン・サッ
クス
ンク・オブ・アメリカ(バンカメ)
イス
個別銘柄では、ドイツのソフトウエア会社SAP
日、58億ドルでデータベースソフト会社の米サイベース
たと発表した。
<ユーロ圏債券> 期間が短めの独連邦債利回りが低下し、同2・10年物の利回り格
差は少なくとも11年ぶりの水準に拡大した。欧州中央銀行(ECB)による今週の流動
性追加供給を受け、低金利が当面維持されるとの見方が強まった。
ユーロ圏周辺国債が中銀による債券買い入れを受け安定的に推移するなか、独連邦債も
上昇した。
ウニクレディトのアナリスト、マルコ・バリ氏は「われわれは現時点で、ユーロ圏の金
利は2011年の大半据え置かれると予想する。当初は11年3月に最初の利上げが実施
されると見ていたが、引き締めサイクルの開始は11年第4・四半期になるだろう」と述
べた。
独連邦債2年物利回り
前週は、過去最低の0.45%をつけた。
同10年物利回り
これを受けて2・10年債の利回り格差は241bpと、少なくとも1999年以来の
水準に拡大した。
独連邦債先物
周辺国債では2年物のギリシャ国債利回りが10年物の利回りを下回り、長短金利の逆
転が解消した。
10年物のポルトガル国債
利回り格差は前日の水準から小幅縮小した。ギリシャ国債
市場参加者は、この日は欧州市場の一部が祝日で休場だったことから、中銀による政府
債買い入れは週前半と比べやや控えめだったと指摘した。
イタリアは50億ユーロの固定利付債(BTP)入札を実施し、底堅い需要が示された。
[東京 14日 ロイター]