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東京外為市場・正午=ドル81円前半で底堅い、幅広くドルの買い戻し地合い

発行済 2010-10-18 12:32

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   81.36/40  1.3879/85  112.93/98

午前9時現在 81.32/34  1.3950/52  113.43/50

NY17時現在 81.46/50  1.3976/82  113.86/91

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 [東京 18日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点か

ら小幅下落し81円前半で推移している。海外市場からのドルの買い戻し地合いを引き継

いで、ドル/円も15年ぶり安値圏ではあるが底堅い推移になった。ドルショートの積み

上がりや米長期金利の下げ渋りを受けて、ドルを一方的には売りにくくなっているという。

ただ、米追加緩和観測を背景にしたドル売りの流れは変わらないとの声が多く、足元のド

ル買い戻しはポジション調整によるものとの見方が多い。

 15日にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、高水準の失業率と低水準のイ

ンフレ率は米金融政策の一段の緩和の必要性を示しているとの認識を示したことをきっか

けに、ドル売りが強まった。ユーロ/ドルは1月以来の高値となる1.4161ドルまで

上昇し、豪ドル/米ドルはパリティを達成。ドル/円は15年ぶり安値となる80.88

円に顔合わせした。

 しかし、その後はドルの買い戻しに転じ、ドル/円は81円前半を回復。東京市場でも

この地合いを引き継いで、ドル/円は底堅い推移が続いた。一方で、ドルクロスでのドル

買い戻しを受けて、クロス円が下落。「これがドル/円の上値を押さえた」(セントラル

短資FX執行役員、武田明久氏)ことから、上値も限られた。

 市場では、バーナンキ議長発言のあとでドル買い戻しが起きたことを受けて、「これま

でなら、ドル売りが始まれば戻ることはなかった。ファンダメンタルズからみたドル売り

の流れは変わらないが、ドルショートの積み上がりが意識され、市場の反応が変わってき

ている」(国内銀行)との声が上がっている。

 米長期金利が下がりにくくなっていることもドル/円を支えた。バーナンキ議長発言後

はスティープニングが進み、5年債と30年債、10年債と30年債の利回り格差はそれ

ぞれ過去最高の水準に拡大した。RBS証券の金利ストラテジスト、ジョン・ブリッグス

氏は「FRBがこれまでよりもインフレ志向を強める可能性があることを示しており、3

0年債(価格)の押し下げ要因となる」と述べた。「長めのものがボラタイルになってき

た。これまでの債券買いのあとのポジション調整のようだ」(邦銀)との声も聞かれた。

 一方、ブラジル財務省関係筋は15日、マンテガ財務相が19日にもレアル高抑制を目

指す新たな措置を発表する予定であるほか、レアル高への懸念を理由に韓国で開催される

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議への出席は見送ることを明らかにし

た。「新興諸国の自国通貨高への反発も、ドルを売り進みにくくしている。ただ、これで

本格的なドルの買い戻しに転じるわけではなく、一時的な動きだろう」(邦銀)という。

 <日本株の底堅さの裏側で企業の先行き業況判断が悪化>

 ロイターがまとめた10月ロイター短観調査(400社ベース)によると、製造業の業

況判断(DI)は前月から2ポイント改善した一方、3カ月先行き予想は19ポイントの

悪化と、円高や需要の先行き懸念から過去最大の悪化幅となった。

 市場では介入警戒感がやや後退しているが、その要因として、G20財務相・中央銀行

総裁会議を控えた国際世論への配慮などに加え「円高にもかかわらず株価が底堅い」(邦

銀)ことが指摘されている。

 しかし「株価を支えているのは世界的金融緩和競争による過剰流動性。業績ではない」

(大手銀行)との声は多い。介入判断にあたり、株価水準で政府の緊張がゆるむと、企業

業績の悪化で政策が後手にまわりかねないと懸念する声も出ている。市場では、今月後半

から本格化する日本企業の決算発表での今期予想や社内レートに注目が集まっている。

 

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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