UPDATE1: 米国株式市場＝3日続落、欧州債務危機めぐる懸念で

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ダウ工業株３０種（ドル）<.DJI>

　　　　　終値　　　　　　　　　11139.30（‐100.96）

　　　前営業日終値　　 　11240.26（‐253.31）

ナスダック総合<.IXIC>

　　　　　終値　　　　　　　　　2473.83（‐ 6.50）

　　　前営業日終値　　 　2480.33（‐65.71）

Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>

　　　　　終値　　　　　　　　　1165.24（‐ 8.73）

　　　前営業日終値　　 　1173.97（‐30.45）

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　［ニューヨーク　６日　ロイター］　６日の米国株式市場は、欧州債務危機をめぐる懸

念を背景に３営業日続落した。

　この日の安値からは戻したものの、財政改革に向けたギリシャ、イタリア政府の決意に

対し疑念が生じていることに加え、ドイツが一段の支援実施に対する反対姿勢を強めてお

り、投資家のリスク回避志向が継続している。

　前日はレーバーデーのため休場だった。

　ダウ工業株３０種<.DJI>は１００．９６ドル（０．９０％）安の１万１１３９．３０ド

ル。

　ナスダック総合指数<.IXIC>は６．５０ポイント（０．２６％）安の２４７３．８３。

　Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>は８．７３ポイント（０．７４％）安の１１６５．２４。

　Ｓ＆Ｐ５００は今年４月末につけた年初来高値から１４．５％下落している。欧州当局

が危機対策を打ち出すたびに投資家はそれを好感する一方、問題解決への進展がみられな

いなかで、投資家の信頼感は幾度となく損なわれる状態が続いている。

　この日は大手銀行株の下げがきつく、ＫＢＷ銀行株指数<.BKX>は約２％安。

　米連邦住宅金融局（ＦＨＦＡ）は２日、約２０００億ドルのサブプライムローン（信用

力の低い借り手向け住宅ローン）に裏付けられた住宅ローン担保証券（ＭＢＳ）を販売し

たことで損害が出たとして、バンク・オブ・アメリカ（バンカメ）や野村ホール

ディングス<8604.T>などを含む１０社を超える大手金融機関の提訴に踏み切った。

　他に提訴されたのは、ＪＰモルガンやシティグループ、バークレイズ

、バンカメ傘下のメリルリンチとカントリーワイドなど。ＦＨＦＡはこれらの金

融機関がサブプライムローンをＭＢＳに組み込む際、適切な査定を怠ったとしている。

　ＪＰモルガンは３．４％安、バンカメは３．６％安。

　株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所（ＣＢＯＥ）のボラテ

ィリティー・インデックス（ＶＩＸ指数）<.VIX>は９．４％上昇し３７．０８。上昇率は

過去約２週間で最大となった。

　一方、値上がり銘柄では、エネルギーのサノコが５．３％高。精製事業からの

撤退と物流事業への注力を計画しているとした。

　ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの３市場の出来高は７９

億株と通常より低かった。騰落比率はニューヨーク証取が１対３、ナスダックが１対２だ

った。