(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 10544.13(+81.36)
前営業日終値 10462.77(+47.53)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2285.71(+43.23)
前営業日終値 2242.48(+ 6.28)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1121.90(+12.35)
前営業日終値 1109.55(+ 5.37)
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[ニューヨーク 13日 ロイター] 13日の米株式市場は続伸しS&P総合500
種は今夏のレンジの上限に迫った。
週末に発表された中国の一連の経済指標のなかで鉱工業生産が好調だったことや、バー
ゼル銀行監督委員会による新たな銀行自己資本比率規制「バーゼルIII」が合意されたこ
とが背景。
S&P総合500種は、8月初旬以来初めて200日移動平均を上回り、強気相場の兆
候が示された。
今後は5月以来となる1130の水準を目指す展開となるが、この水準を上回れば、さ
らに上昇する可能性がある。
ヒュー・ジョンソン・アドバイザーズのヒュー・ジョンソン最高投資責任者(CIO)
は「これらは単なる数字であるが、同時に多くのウォール街のプロフェッショナルにとっ
て重要な心理テストとなる」と指摘した。
ダウ工業株30種<.DJI>は81.36ドル(0.78%)高の1万0544.13ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は43.23ポイント(1.93%)高の2285.71。
S&P総合500種<.SPX>は12.35ポイント(1.11%)高の1121.90。
この日は銀行株が大きく上昇した。
国際的な金融危機の再発防止を目指すバーゼル銀行監督委員会(主要国などの監督当局
で構成)の首脳会合は12日、銀行に対する新たな自己資本比率規制「バーゼルIII」で
合意した。コアTier1相当の最低所要自己資本比率は3倍以上の7%に設定されたが、
規制の全面適用までには予想を超える長期の経過措置期間が設けられた。
JPモルガン・チェース
ルフィアKBW銀行株指数<.BKX>は3.1%高。
8月の中国鉱工業生産は前年比13.9%増となり、7月の同13.4%増から伸びが
加速した。また、8月の中国マネーサプライM2伸び率は前年比19.2%と、市場予想
の17.5%を上回った。
キーバンク・キャピタル・マーケッツの上場トレーディング部門責任者は「少なくとも
中国の需要と欧州の銀行の動向が示唆していることは、深刻な景気の二番底や大きな懸念
事項がないことであり、これが相場の上昇につながっている」と指摘した。
コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)
ソフトウエアメーカーのアークサイト
これを受け、アークサイトは25.1%の大幅高となった。HPは0.2%上昇した。