[北京 2日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝副総裁は2日の記者会見で、人民銀は穏健な金融政策を強化し、景気支援措置を適切に前倒しで実施していくと表明した。
さまざまな手段を用いて流動性の注入を拡大し、経済における潤沢な流動性を維持すると述べた。
経済成長、雇用、物価を安定させるとし、金融機関は慎重な経営を継続しリスクを防止すべきと指摘した。
中国国務院(内閣)は景気促進と雇用安定化を目的に財政、金融、投資、工業分野を対象とする33の政策措置を5月31日に発表した。
潘副総裁は、財貿易が今年は妥当な黒字を維持すると見込み、人民元建て資産の比較的安定した投資リターンが海外投資誘致に寄与するだろうと述べた。
国務院は1日、インフラ建設の支援に向け政策銀行の与信枠を8000億元(1200億ドル)増額すると発表した。
人民銀行の金融政策当局の責任者は会見で、与信枠の設定は政策銀行のインフラ事業向け融資能力向上につながると説明した。