ゴールドマンサックスが仮想通貨のトレーディングデスクを開設する計画を断念したとの報道を受けて、5日の仮想通貨市場は急落した。 ゴールドマンサックスのCFO（最高財務責任者）、マーチン・チャベス氏は6日、米国サンフランシスコで開催されたテッククランチ・ディスラプト・カンファレンスで登壇し、同社の仮想資産に関する計画を明確にすることに努めた。
「計画を断念する」との報道に対し、チャベス氏は仮想通貨関連のビジネスにタイムラインを設定したことはないと明確化した。
さらに、「自分がこの言葉を使うとは思わなかったが、我々がビットコイントレーディングを開始するとの報道は「フェークニュースだ（偽（の）ニュース）」と、市場の思惑を一蹴した。
「我々がデジタル資産の長い時間をかけた調査を検討した際、おそらく、市場関係者が、我々がビットコインのマーケットメイクをするとの憶測を強めた可能性がある。
そして、まだその時点にいたっていないということに気づいたに過ぎないのだろう」と指摘。
ビットコインの変動率、安全保障に加え、実際の資産を貯蔵する場所などの課題は、機関投資家にとり障壁となっている。
ゴールドマンのような伝統的な金融機関が市場に参入するとの憶測は、今年の市場センチメントや価格の押し上げにつながった。