■財務状況と株主還元策
(1)財務状況
TOKAIホールディングス (T:3167)の2016年3月期末の総資産残高は前期末比54億円減の1,603億円となった。
現金及び預金や売上債権の増加に伴い流動資産が22億円増加した一方で、固定資産が75億円減少した。
減少の内訳を見ると、有形固定資産で39億円、退職給付にかかる資産で18億円、のれんで17億円、投資有価証券で18億円となっている。
一方、負債は前期末比39億円減の1,183億円となった。
有利子負債が17億円減少したほか、リース債務が11億円減少した。
また、純資産は前期末比15億円減の420億円となった。
親会社株主に帰属する当期純利益35億円を計上したが、自己株式取得で18億円、配当金の支払いで14億円の減少要因となったほか、有価証券評価差額金が12億円、退職給付にかかる調整累計額が12億円それぞれ減少したことによる。
経営指標について見ると、有利子負債の減少により財務体質の改善が順調に進んでいると言える。
収益性について見れば、営業利益率は4%台で安定して推移している。
また、ROEについては1ケタ台後半の水準となっているが、2017年3月期の業績が会社計画を達成すれば、10%台前半の水準まで上昇することが予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
現金及び預金や売上債権の増加に伴い流動資産が22億円増加した一方で、固定資産が75億円減少した。
減少の内訳を見ると、有形固定資産で39億円、退職給付にかかる資産で18億円、のれんで17億円、投資有価証券で18億円となっている。
一方、負債は前期末比39億円減の1,183億円となった。
有利子負債が17億円減少したほか、リース債務が11億円減少した。
また、純資産は前期末比15億円減の420億円となった。
親会社株主に帰属する当期純利益35億円を計上したが、自己株式取得で18億円、配当金の支払いで14億円の減少要因となったほか、有価証券評価差額金が12億円、退職給付にかかる調整累計額が12億円それぞれ減少したことによる。
経営指標について見ると、有利子負債の減少により財務体質の改善が順調に進んでいると言える。
収益性について見れば、営業利益率は4%台で安定して推移している。
また、ROEについては1ケタ台後半の水準となっているが、2017年3月期の業績が会社計画を達成すれば、10%台前半の水準まで上昇することが予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)