[東京 6日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 119.07/09 1.0979/83 130.74/78 午前9時現在 118.85/87 1.0993/97 130.66/70 NY午後5時 118.97/00 1.0974/79 130.00/04
正午のドル/円は、先週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安 の119円前半だった。市場予想を大きく下回った米雇用統計の消化が進む中、国内勢の 根強いドル買いが支えとなって底堅く推移した。
日経平均株価が先週末に比べ100円超の下落で始まったが、ドル/円は朝方から1 19円手前で小動きとなり、底堅かった。仲値公示を挟んでじり高で推移。米雇用統計は 雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったが、「遅かれ早かれ(米国が)利上げするこ とはコンセンサス。円高にきたらドル買いという動きは変わっていない」(国内証券)と いい、朝方から買いが先行したもよう。株価が下げ幅を縮めていることも、ドル買いの安 心感につながっているという。 米雇用統計が強ければドルは120円台に上昇するとの見方が多かっただけに、「1 18円台で東京市場に帰ってきたのは、買いたい人にとってホッとひと安心といったとこ ろ」(国内金融機関)との声が出ていた。
119円前半に上伸してからは伸び悩んだ。市場では米雇用統計の弱い数字が意識さ れ、上値が抑えられがちだとの指摘もあった。先週末は米株式市場が休場だったこともあ り、きょうの海外相場の動向を見極めたいとの声も聞かれる。「米株と日経平均は連動性 が薄れてきているが、損が出れば利の乗っている日経平均で埋めようという動きになるか もしれない」(国内金融機関)と、米株が崩れた場合に日本株に響く可能性を警戒する見 方もあった。
きょうはイースターマンデーなどで欧州とアジアで休場が多く、先週末と同様に方向 感が出にくいとみられる。休場となるのは英国、独、仏、豪、中国、香港、タイ、台湾。 市場では「シンガポールが戻ってくる分、先週末よりはアジア時間の取引がありそうだ」 (国内金融機関)との声が出ていた。
3日のニューヨーク外為市場では朝方発表された3月の米雇用統計が予想を下回る弱 い内容となったことを受け、連邦準備理事会(FRB)が金融引き締め開始を予想以上に 先延ばしするとの観測が高まった。 今回の雇用統計では、非農業部門の雇用者数は、市場予想の24万5000人増の約 半分の水準にとどまる12万6000人増で、2013年12月以来の小幅な増加となっ た。
<ギリシャ財務相「全債務履行の意向」>
ユーロ/ドルは朝方から1.10ドル付近で小動きとなった。ギリシャのバルファキ ス財務相が国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と会談し、全ての債務を履行する 意向を示したと伝わったが、相場の反応は限定的だった。 ラガルドIMF専務理事は、ギリシャ財務相による9日の融資返済確約を歓迎する意 向だとも報じられた。ギリシャは資金枯渇の危機に直面しており、ユーロ圏やIMFから 支援を得るには改革案で合意する必要がある。
(為替マーケットチーム)