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欧州市場サマリー(7日)

発行済 2010-09-08 03:48

               1246GMT     6日終盤

ユーロ/ドル    1.2750     1.2872

ドル/円      83.640     84.180

ユーロ/円 106.70     108.36

 

               7日終値   前営業日終値

株 FT100 5407.82(‐31.37) 5439.19

  クセトラDAX    6117.89(‐37.15) 6155.04

金 現物午後値決め 1256.75      1249.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.120 (‐0.005)  0.273(0.269)

独連邦債2年物 0.576(0.632)

独連邦債10年物(9月限) 133.17 (+1.01) 2.271(2.336)

独連邦債30年物   2.858(2.958)

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 <為替> ユーロが幅広い通貨に対して下落。ユーロ圏の経済成長の減速見通しや銀行

セクターに対する懸念が再燃し、リスク回避の動きが強まった。

 高リスク通貨が売られる一方、円やスイスフランは買われた。

 こうしたなか、ドルは対円で下げ幅を拡大し、15年ぶり安値に下落した。

 

 <株式> ロンドン株式市場は8営業日ぶりに反落。最高経営責任者(CEO)の交代

を発表したバークレイズに売りが出たほか、オーストラリア政府の資源税導入を

めぐる懸念が鉱山株を圧迫した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は31.37ポイント(0.58%)安の

5407.82。過去7営業日で6.5%上昇していた。この日の出来高は90日平均の

63%だった。

 バークレイズは2.7%安。投資銀行部門責任者のボブ・ダイヤモンド氏を新CEOに

任命した。あるトレーダーによると、同行が今後投資銀行色を強めるかどうかが焦点とな

る。

 鉱山セクター<.FTNMX1770>も軟調。トレーダーによると、豪労働党政権が緑の党や独立

系議員の支持を獲得し、ギラード首相の続投が決まったことを受け、税率30%の資源税

が導入される可能性が高まった。

 エンジニアリング会社のインベンシスが7.4%高と急伸。トレーダーは、同

社が買収対象となる可能性が報じられたと指摘した。

 

 欧州株式市場は反落。銀行セクターの健全性や新自己資本規制に伴う影響への懸念が強

まり、銀行株の売りが優勢となった。また、オーストラリア資源税導入をめぐる懸念が再

燃し、鉱山株も値下がりした。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.01ポイント(0.38%)安

の1061.79。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は26.44ポイント(0.96%)安

の2727.16。 

 欧州ストレステスト(健全性審査)をめぐる米ウォールストリート・ジャーナル(WS

J)の報道が、銀行株を圧迫した。

 WSJ電子版は、最近実施された欧州ストレステストで、一部銀行はソブリン債の保有

高を実態よりも少なく申告していたと報じた。

 ソシエテ・ジェネラル、デクシア、ドイツ銀行は1.7

─3.9%安。

 また、ドイツの週刊紙ツァイト電子版は6日、バーゼル銀行監督委員会の草案の内容と

して、新たな銀行の自己資本規制「バーゼルIII」で、世界の銀行は9%の中核的自己資

本(Tier1)比率を義務付けられる可能性があると報じた。Tier1の9%には、

3%の資本保全バッファーが含まれる。

 クロース・ブラザーズ・シンドラー銀行の取引主任、オリバー・ロス氏は「これら新た

な改革がどのように銀行セクターに影響するは不明で、そのため市場は非常に神経質とな

っている」と指摘した。

 バークレイズは2.7%安。同行は投資銀行部門責任者のボブ・ダイヤモンド

氏を、新最高経営責任者(CEO)に任命した。

 鉱山株ではエクストラータ<.XTA.L>、BHPビリトン、リオ・ティント

<.RIO.L>が1.4─1.8%安。オーストラリアでギラード首相の続投が決まり、資源税

の導入計画が進む可能性が高まった。

 7月のドイツ鉱工業受注指数が前月比2.2%低下と、2009年2月以来の大幅な低

下となったことも、懸念を誘った。市場予想は0.5%の上昇だった。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債先物が1ポイント強値上がりし、周辺国債の利回りは大幅

に上昇した。銀行セクターの健全性をめぐる不安から、高利回り資産への買いが後退した。

 米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版によると、欧州の主要銀行を対象

に最近実施された健全性審査(ストレステスト)で、一部銀行はソブリン債の保有高を実

態よりも少なく申告していた。WSJ紙は、独自の分析の結果として伝えた。

 指標や入札が乏しいなか、同報道を受け安全資産を求める動きが強まり、独連邦債が買

われ、アイルランドやポルトガルなど高利回り債券は敬遠される格好となった。

 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(ロンドン)のエコノミスト、シルビオ・ペ

ルッツォ氏は「周辺国の一部金融機関に対する懸念が再燃した。市場は非常に振れが大き

く、いかなる不安定要素にも反応してくるだろう」と語った。

 ただこうした動きについて、市場ではファンダメンタルズ的には裏づけが乏しく、一時

的に終わる可能性もあるとの声が聞かれた。

 7月の鉱工業受注指数は前月比2.2%低下と2009年2月以来の大幅な低下となっ

た。同指標は独連邦債の上げを後押ししたという。

 独連邦債先物9月限は108ティック高の133.24。9月限が翌8日に期

日を迎えるなか、同12月限の方が商いが活発となった。12月限の清算値は

105ティック高の131.70だった。

 10年物のアイルランド国債と独連邦債の利回り格差は、

約40ベーシスポイント(bp)拡大し390ベーシスポイントbpと、ユーロ導入以来

の高水準となった。

 ポルトガル国債の利回り格差は360bpで、5月10日以来の高水準。ポルトガルは

8日に国債入札を行う。

 

                         [東京 8日 ロイター]

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