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東京外為市場・正午=ドル81円後半、ユーロや英ポンドが買われる

発行済 2011-03-01 19:17

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   81.93/98  1.3716/18  112.40/45

午前9時現在 82.08/13  1.3711/14  112.57/62

NY17時現在 82.05/08  1.3687/93  112.35/38

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 [東京 1日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ

てややドル安の81円後半。午前はエジプト情勢に対する不安が緩んだところにユーロ圏

と英国の利上げ観測が広がり、ユーロや英ポンド、豪ドルが上昇した。ドルが幅広く売ら

れたことから、ドル/円は上値が重かったが、クロス円がしっかりだったため下値も堅く

推移した。

 <短期筋買い戻しでユーロ上昇>

 ユーロは一時1.3728ドルまで上昇。エジプトの政情不安で前週末に下落した分を

ほぼ取り戻した。エジプト情勢に対して様子見ムードが強まったほか、前日に発表された

ユーロ圏の1月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことから利上げが意識さ

れ、短期筋の買い戻しが入った。

 「ECB(欧州中央銀行)のタカ派的な姿勢が、木曜日(2月3日)の理事会に向けて

また出てくるとの期待が広がった」(エフエックス・オンライン・ジャパンのマーケット

・リサーチ部長、森宗一郎氏)との声が出ていた。「エジプトの混乱や欧州の債務問題で

一時的に資金が米国債に逃げたことも、ユーロには側面からの援護射撃になった」(同)

という。

 1.3745ドル付近にはストップが観測されている。

 

 <英ポンドが11月22日以来の高値>

 英ポンドは利上げを示唆するイングランド銀行政策委員の寄稿を受け、前日に

急上昇。きょうのアジア時間も材料視され、11月22日以来の高値をつけた。

 イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のウィール委員はガーディアン紙に寄

稿し、インフレ観測が浸透することを懸念しているとし、これに対応するため小幅な利上

げが好ましいとの見解を示した。同委員は今月の政策委員会で0.25%の利上げを主張

していた。

 <豪ドルはパリティ回復>

 リスク回避ムードを受け、豪ドルも堅調。原油価格の高騰も手伝い、一時は1豪ドル=

1米ドルの等価(パリティ)を回復した。市場の関心は、日本時間午後零時半に発表され

るオーストラリアの政策金利に向いている。利上げの可能性は極めて低いが、「声明の内

容に注目したい。洪水の影響で弱気なものになれば豪ドルは少し売られるかもしれない

が、利上げの可能性を示唆するものであれば買われる可能性がある」(国内金融機関)と

の声が聞かれた。

 ドル/円は方向感が乏しく、ユーロ/ドルなど他通貨ぺアの動きが波及する形で小幅に

上下した。ドルが幅広く売られたことで一時は82円を割り込む場面もあったが、底堅い

クロス円に下支えされ、おおむね82円近辺でもみ合った。

 (ロイターニュース 久保 信博記者)

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