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欧州市場サマリー(15日)

発行済 2010-07-16 03:56

               1310GMT      14日終盤

ユーロ/ドル    1.2873      1.2740

ドル/円      87.620       88.440

ユーロ/円 112.82      112.69

              15日終値      前営業日終値

株 FT100 5211.29(‐42.23)  5253.52

  クセトラDAX     6149.36(‐60.40)   6209.76

金 現物午後値決め 1208.00    1207.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.980 (‐0.025)  0.365(0.320)

独連邦債2年物 0.788(0.775)

独連邦債10年物(9月限) 128.73 (+0.01) 2.658(2.657)

独連邦債30年物   3.332(3.330)

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 <為替> ドルがユーロと主要通貨バスケットに対して下落し、2カ月ぶり安値をつけ

た。朝方発表された6月の米卸売物価指数(PPI)や7月のNY州製造業業況指数が弱

い内容となったことを受け、米経済の強さに対する懸念が高まった。

 <株式> ロンドン株式市場はこの日発表された一連の米経済指標が思わしくなかった

ことから経済成長への懸念が高まり、続落して終了した。特にリスク動向に左右されやす

い銀行株と商品関連株が売られた。

 この日発表された米経済統計では、6月の卸売物価総合指数が前月比で3カ月連続で低

下。また米フィラデルフィア地区連銀が発表した7月の製造業業況指数は予想外に低下し、

米ニューヨーク連銀が発表した7月のニューヨーク州製造業業況指数は2009年12月

以来の低水準となった。

 この日はまた、米JPモルガン・チェース(JPM)が第2・四半期決算を発

表。予想を上回ったものの、市場への影響は軽微だった。

 シティ・インデックスのニック・サーフ氏は、良好な企業業績の発表は織り込まれてい

たとの見方を示した上で、「良好な決算よりも、経済指標が市場の注目を集めた」と述べ

た。

 銀行株では、バークレイズが4.2%下落。鉱山関連株では、ユーラシアン・

ナチュラル・リソーシズが3.5%安。ドイツ銀行が目標株価を引き下げたリオ・

ティントは3.3%下落して引けた。

 一方、BPは0.2%上昇。同社は米メキシコ湾の原油流出口に新たにキャップ

を設置したが、延期されていた同キャップの検証作業を15日に開始すると発表した。

 

 欧州株式市場は続落。7月の米フィラデルフィア連銀業況指数などがさえない内容とな

るなか、景気減速懸念が市場を圧迫し、米JPモルガン・チェースの決算を受け

た企業業績への期待感を打ち消した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は11.55ポイント(1.11%)

安の1033.56。1日としては7月1日以来の大幅な下落率となった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は36.15ポイント(1.32%)安

の2702.81。

 クロース・ブラザーズ・セイドラー・バンク(フランクフルト)のヘッドトレーダー、

オリバー・ロス氏は「マクロ経済をめぐる懸念は現在非常に強く、企業の好決算も相場を

押し上げるに至っていない」と述べた。

 銀行株は軟調。JPモルガン・チェースの決算を受けて一時値を上げる場面もあった。

バークレイズ、BNPパリバ、ドイツ銀行が2.5―

4.2%下落した。

 一方、ギリシャ銀行株<.FTATBNK>は6.5%急伸。ギリシャのピラエウス銀行

が、国営のギリシャ農業銀行とヘレニック・ポスト銀行に買収を提示

したことを受け、銀行業界再編への期待が高まった。

 スウェーデンのベアリングメーカー、SKFは4.8%下落。予想を上回る

第2・四半期決算を発表する一方、欧州の需要見通しを引き下げたほか、アジアの成長が

減速しているとの見方を示した。

 英医薬品大手グラクソ・スミスクラインは1.8%高。糖尿病治療薬「アバン

ディア」に対し、米食品医薬品局(FDA)の専門家会合が条件付での販売維持を認める

勧告をまとめた。

 ただ、アバンディアなどをめぐる訴訟費用として第2・四半期に15億7000万ポン

ド(24億ドル)を計上する見込みであることが嫌気され、上値は限られた。

   

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が一時の下落から値を戻した。この日発表された一連の米

指標がさえない内容となるなか、安全資産が買い戻された。

 米指標では、7月のフィラデルフィア連銀業況指数はプラス5.1と前月のプラス

8.0から予想外の低下となった。

 米国債の動きが独連邦債よりも強まるなか、10年物の利回り格差は33ベーシスポイ

ント(bp)と前日清算値時点の44bp付近から縮小、7月初旬以来の低水準となった。

 ウエストLBのストラテジスト、ジョン・デービス氏は、この日の動きについて「米国

の経済指標が明らかに一段と弱かったことが一定の影響を及ぼした」と指摘した。

 独連邦債先物9月限は一時3週間ぶり安値をつけたものの、その後値を戻し、

結局8ティック高の128.80で清算となった。

 全般的に振れの大きい展開となり、米JPモルガンの決算発表後にはユーレッ

クス市場で独連邦債先物の取引が今週2度目の停止となった。

 あるトレーダーは「JPモルガンの決算発表を前に薄商いで、夏季に入り投資家は大規

模な取引を手控えている」と述べた。

 独連邦債2年物利回りは0.6bp上昇し0.781%。同10年物

利回りは2.646%と横ばいだった。

 この日行われたスペインの15年国債入札は、底堅い需要がみられ、総額30億ユーロ

の半分以上を海外投資家が購入した。

 平均落札利回りは5.116%で、4月22日に実施された前回の4.43%から上昇。

ただ、市場予想の5.20%近辺は下回るなど、スペイン国債に対する投資家の購入意欲

がうかがわれた。

 スペイン国債10年物利回りは10bp低下し4.555%。独連邦債

との利回り格差も縮小した。

                           [東京 16日 ロイター]

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