[ロサンゼルス 6日 ロイター] - バラエティ・ドット・コムによると、バットマンの宿敵ジョーカーを描いた新作映画「ジョーカー」が、週末の北米映画興行収入ランキングで9350万ドル(約99億8500万円)を稼ぎ、初登場首位となった。10月に公開された作品の公開後初の週末の北米興収としては、過去最高を更新した。
同作を巡っては、暴力につながる精神の崩壊を描写していることから、観客らに暴力をあおるとの懸念が公開前に広がっていた。映画館はフェイスマスクの着用や仮装を禁止し、ニューヨークとロサンゼルスの警察は警戒態勢を強化した。
コロラド州の映画館では2012年、「バットマン」シリーズの作品の深夜上映中に銃が乱射され12人が死亡する事件が発生。犠牲者の遺族らは、制作会社に銃規制改革のロビー活動を支援するよう求めた。
「ジョーカー」は今年のベネチア国際映画祭で最高賞に選ばれ、主演のホアキン・フェニックスの演技は高い評価を受けた。トッド・フィリップス監督がメガホンを取り、ロバート・デ・ニーロらが出演している。