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スーパーボウルCM枠に企業が高額出費、大統領選候補も参入

発行済 2020-01-28 14:04
更新済 2020-01-28 14:08
スーパーボウルCM枠に企業が高額出費、大統領選候補も参入

[27日 ロイター] - 2月2日にフロリダ州マイアミで開かれる米最大のスポーツイベント、スーパーボウルでは、テレビ中継の間に流れるCMに大手企業だけでなく、現職大統領と野党の候補指名を狙う資産家が多額の資金をつぎ込み、視聴者の関心を引くことを狙っている。

トランプ大統領と民主党候補指名争いに出馬しているマイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長はそれぞれ、1000万ドルを支払いCM枠を獲得。大統領選の候補がスーパーボウル中継の間にCMを流すのは前例がない。

米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の王座決定戦であるスーパーボウルは、米国で毎年、1億人近い人が視聴する。

企業では、化粧品ブランド「オレイ」、ビール大手バドワイザー (BR:ABI)、韓国の現代自動車 (KS:005380)に加え、スーパーボウルCMデビューとなる米フェイスブック (O:FB)、米インテュイット (O:INTU)の税務申告ソフト「ターボタックス」が30秒CM枠を獲得。専門家によると、各企業が支払った金額は最大560万ドルと、過去最高を更新した。

ブルームバーグ陣営は、スーパーボウル中継間のCMの内容を明かさなかったが、広報担当は今月、米紙ニューヨーク・タイムズに対し、同陣営の広告戦略は「トランプ氏をいら立たせることだ」と述べている。

ジョージタウン大学のマーケティング論教授、クリスティ・ノルドハイム氏は、マーケティングの世界では企業広告と政治の境界線が崩れつつあると指摘。

「人々がエンターテインメントを求めている時に政治広告を流したいと考えるテレビ局はいないが、560万ドルを断る局もない」と述べ、視聴者側は政治広告を見てがっかりするだろうと分析した。

大手企業は政治的分断で緊迫した雰囲気を和らげるため、前向きな社会的メッセージの強い広告を打ち出す計画。平等や環境保全、若者支援などのテーマを前面に出す。

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