[ワシントン 27日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズは27日、複数の関係筋の話として、ウクライナが2020年の米大統領選に介入した疑惑について米連邦検察当局が捜査を進めていると報じた。
ウクライナの当局者が、トランプ前大統領の顧問弁護士を務めたジュリアーニ元ニューヨーク市長などを通じてバイデン大統領の不正疑惑に関する情報を流布させ、大統領選に影響を与えようとした疑いがあるという。バイデン氏は不正行為を否定している。
捜査はトランプ前大統領の任期が終了する数カ月前に、ニューヨーク州東部地区の連邦検事局が開始した。現在進められているジュリアーニ氏のウクライナ関連取引を巡る捜査とは別件という。
捜査対象はウクライナのアンドレイ・デルカッチ議員など。米財務省は、同議員が「10年以上にわたりロシアの手先として活動してきた」として制裁を科している。
ジュリアーニ氏自身は捜査対象にはなっていないという。
同氏の弁護士と連邦検事局のコメントは取れていない。