[ダーバン(南アフリカ) 28日 ロイター] - 陸上女子800メートルで五輪2連覇を果たしたキャスター・セメンヤ(30、南アフリカ)は28日、東京五輪出場をかけて5000メートルの予選会に臨んだが予選通過とはならなかった。
セメンヤは世界陸連が定めた出場資格制限に従うことを拒否したため、得意とする距離では五輪に出場できない。世界陸連の規則では、男性ホルモンのテストステロン値が高い女子選手に関して、薬などで基準値まで下げなければ400メートルから1マイルの各種目への参加を認めていない。
セメンヤはこれに反発し、現在は欧州人権裁判所に訴えているものの、7月23日開幕の東京五輪までに結論が出る可能性は低い。先月行われた南アフリカ陸上選手権の5000メートルで優勝した同選手は、中距離で五輪出場を目指す意向を示していた。
しかし、この日のタイムは15分32秒15に終わり、予選通過に必要な15分10秒00以内を出すことはできなかった。