[パリ 11日 ロイター] - 男子テニスで「クレーの王様」ことラファエル・ナダル(スペイン)が、得意とするクレーコートの全仏オープン(OP)準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたことについて「私の日ではなかった」と振り返った。
ナダルは、ロジャー・フェデラー(スイス)と並び四大大会通算20勝の最多記録を持つが、そのうち13回は全仏OPでのもので、クレーコートでは圧倒的な強さを誇る。
だが、11日の準決勝では、日が沈み始めたことで気温が下がり、普段のような強烈なトップスピンが効かず。世界ランキング1位のジョコビッチを相手に第1セットを6─3で取ったものの、第2セットから3─6、6─7、2─6と落とし、逆転負けを喫した。
ナダルが全仏OPで優勝を逃したのは、2005年のデビュー以降で3回目。クレーの5セットマッチではこれまでに通算115試合をプレーしてきたが、第1セットを取った試合で逆転負けしたのは初めてだった。
ナダルは記者会見で、「夜になると、(ボールの)跳ね返りがやや少なくなるし、ボールのトップスピンも少なくなる。彼(ジョコビッチ)にとっては有利な条件だった」とコメントしつつも、「それがテニスというものだ。その条件により適応できた選手が勝利にふさわしい。彼が勝利に値することは間違いない」とジョコビッチをたたえた。
そして、「勝つこともあれば、負けることもある。全力を尽くそうとした」と述べ、「彼は見事だったし、いい戦いだった。私はベストを尽くしたが、今日は私の日ではなかった」と締めくくった。