[東京 29日 ロイター] - 東京五輪は29日、柔道女子78キロ級決勝を行い、浜田尚里がマドレーヌ・マロンガ(フランス)を抑え込み(崩れ上四方固め)1本勝ちで下し、金メダルを獲得した。開始から1分09秒、2年前の世界選手権で負けた相手を得意の寝技で破った。
浜田は試合後、「いつも負けていた相手だったので、同じやり方をしないようにという対策をしてきた。寝技を狙っていた」と語った。
浜田は鹿児島県霧島市出身の30歳。10歳のときに柔道を始め、寝技を得意とする。今大会、初戦から決勝戦まですべて寝技で勝利した。
高校卒業後は強豪の山梨学院大学へ進学。ロシアの格闘技「サンボ」にも取り組み、自衛隊体育学校進学後の2013年にはサンボのユニバーシアード大会で80キロ級を制した。
サンボの特徴である寝技、関節技で自身の柔道に磨きをかけた浜田は、18年に世界選手権で金メダルを獲得。20年のグランドスラムを制して東京五輪代表に内定した。