[東京 6日 ロイター] - 東京五輪は6日、今回新たに正式競技となった空手男子形の予選を行い、日本の喜友名諒が決勝進出を決め、銀メダル以上の獲得を確定させた。金メダルをかけ、同日夜にスペインのダミアン・キンテロと対戦する。
喜友名は予選でオーハン、アーナン、準決勝でアーナンダイと、自身が属する劉衛流(りゅうえいりゅう)の得意形を披露。剛柔流などの大手流派とは違った素早さや力強さを表現して、予選、準決勝ともに唯一の28点台を獲得。2位以下に大差をつけた。
世界大会3連覇、国内大会9連覇と「最もメダルに近い」とされる喜友名。準決勝後のインタビューでは「決勝では満点を出せるよう、調整して臨みたい」と意気込みを語った。
決勝の相手はスペインのキンテロ。東京五輪で空手が正式種目に採用されたことを受け、航空技師の職を辞して空手に専念し、19年欧州選手権などを制してきた。
形は仮想の相手に対し、様々な攻撃や防御を繰り出す技の集合体。世界空手連盟(WKF)が指定する各流派の形102の中から選手が選んで演武を行い、正確さや力強さ、スピード、リズム、バランス、極めといった幅広い観点で7人の審判が採点する。