[バルセロナ 6日 ロイター] - サッカーのアルゼンチン代表リオネル・メッシが、デビューから一筋で過ごしてきたスペイン1部バルセロナを退団することが発表された。同クラブのジョアン・ラポルタ会長は6日、財政問題によりクラブの将来が危ぶまれたため、退団させざるを得なかったと語っている。
クラブレジェンドであるメッシはバルセロナとの新契約を希望しており、両者は合意に至っていた。しかし、史上最高の選手とも謳われているメッシの給与は高額で、同選手は50%の年俸カットなどの条件を受け入れていたとされるが、リーグの定めるファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規約により、成立させられなかった。
ラポルタ会長は、メッシとの契約で選手の賃金がクラブの収益の110%を占めることになり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による影響を考慮すると、財政的なリスクがあったと述べた。
同会長は、記者会見で「クラブは何よりも優先されるものであり、世界最高の選手よりも重要。我々は合意には達していたものの、クラブの財政状況により正式なものにはできなかった。給与制限のために同選手を登録することができないということだ」と語った。
バルセロナでは、メッシの契約なしでもクラブの収入の95%を選手の賃金が占める。理想的には70%を超えるべきではなく、ラポルタ会長は「まだ、やるべきことがたくさんある」と話している。