[ミラノ 6日 ロイター] - 東京五輪に参加しているイタリア選手団が1960年ローマ大会などで記録した同国最多記録の総メダル数36個を上回る38個のメダルを獲得し、各所から祝福の声が上がっている。
イタリア・オリンピック委員会(CONI)は東京五輪に向け、30個のメダル獲得を目標にしていたが、それを大幅に上回る数字に。ジョバンニ・マラゴ会長は「我々にとってこれまでで最高の五輪」と歓喜した。
イタリアは陸上競技において、1大会で3つ以上の金メダルを獲得したことがなかったが、今大会では6日時点で5つの金に輝いた。
6日に行われた陸上男子400メートルリレー決勝では英国をわずか0.01秒の僅差でかわして金メダルを獲得し、世界に衝撃を与えた。イタリアにとって同種目では1948年大会の銅メダル以来のメダルであり、金メダルは史上初の快挙だった。
これを受け、伊紙コリエレ・デラ・セラは「イタリアは夢を見続けている。我々が世界で一番速い」という見出しで賛辞を送っている。
また、セルジョ・マッタレッラ大統領はリレーの終了後、マラゴ会長に電話をかけ、選手たちを称賛して大統領官邸に招待。マリオ・ドラギ首相はツイッターで「偉大なアズーリ(イタリア代表の意)」とたたえた。
イタリアはサッカーの主要大会、欧州選手権でも優勝の快挙を成し遂げており、歓喜に沸く夏となった。