[東京 7日 ロイター] - 東京五輪は7日、レスリング男子フリースタイル65キロ級の決勝を行い、乙黒拓斗がハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)を5ー4で下して金メダルを獲得した。
勝利を決めた乙黒は、「苦しいことが多かったが、周りの人のおかげで前に進んで、夢をかなえられてうれしい。すごいプレッシャーがあり、トーナメントも厳しかったが、みんなが一致団結して自分を勝たせてくれた」と涙を流しながら話した。
乙黒は山梨県笛吹市出身の22歳。父や兄の影響で4歳でレスリングを始め、インターハイでは史上4人目の3連覇。2018年には日本の男子選手史上最年少の19歳10カ月で世界選手権で優勝した。兄の乙黒圭祐は今大会74キロ級に出場したが、1回戦で敗退した。乙黒は、「2人で金メダルはかなわなかったので、その分自分が全力を出して兄の代わりに勝ちたいと思った」と振り返った。
銀メダルとなったアリエフは、14、15、17年に61キロ級で世界選手権で優勝。16年のリオでジャネイロ五輪では57キロ級で銅メダルを獲得していた。18年に階級を変更した。