[ワシントン 10日 ロイター] - 米ホワイトハウスのサキ報道官は10日、米中首脳が9日行った電話会談では、新型コロナウイルスの起源を巡る調査が議題になったと明らかにした。
バイデン大統領と中国の習近平国家主席が直接話すのは2月以来、約7カ月ぶりで、会談は90分にわたって行われた。
サキ報道官は会談の様子について、礼儀正しく率直だったと指摘。「双方は新型コロナを含め、様々な国際問題について話し合った」とした上で、「新型コロナの起源を理解することは、もちろん政権にとって主要な関心事であり、会談では確かに話題となったが、詳細についてはこれ以上深入りしない」と語った。今回の会談は、両国の意思伝達の経路を維持することも狙いの一つだったとした。
こうした中、中国の国営新華社通信によると、習主席は会談で、両国が相互の核心的な関心事を尊重し、相違点を適切に管理すべきと主張。バイデン氏に対し、気候変動や疫病の予防と制御、景気回復などの問題について、対話と協力を継続すべきと提案した。