[ワシントン 15日 ロイター] - バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は15日、オンライン形式で会談する。米政権高官は、バイデン大統領が習主席に、責任ある国家として「ルールに従い行動」するよう要請する見込みだと述べた。
米政権高官は、米同盟国への経済「支配」や人権侵害問題など中国に関する懸念事項を挙げて「(オンライン会談は)バイデン大統領が習主席に、他の責任ある国家と同じくルールに従った行動をする期待すると直接伝える機会だ」と記者団に語った。
その上で、バイデン大統領が重視しているのが「われわれの利益や価値、同盟国・パートナーの利益や価値に望ましい形の」ルール作りだとし、会談が「象徴的なものでなく実のあるもの」でなければならないと指摘した。
高官は通商面の進展観測をけん制したほか、来年2月の北京五輪に米当局者を派遣するかとの質問には回答しなかった。
これより先、中国国営メディアは、習主席が会談で、台湾問題について米国は「一歩引いて、自制を示す」べきだとの立場を示す見通しだと伝えた。