[21日 ロイター] - 自動車レースF1、ウィリアムズのニコラス・ラティフィ(カナダ)は21日、今季最終戦のアブダビ・グランプリ(GP)でのクラッシュ後にインターネット上で殺害脅迫やののしりを受けたことを告白した。
ラティフィは12日のアブダビGP終盤にクラッシュ。このアクシデントによりセーフティカー導入となったことで戦況が混乱し、優勝に近づいていたルイス・ハミルトン(英国、メルセデス)がレース再開後の最終週にマックス・フェルスタッペン(オランダ、レッドブル・ホンダ)に抜かれ、8回目の個人総合優勝記録を逃す展開となった。
ラティフィは自身のウェブサイトに掲載した声明で、状況が落ち着くまで発信を控えていたとし、「私のソーシャルメディアアカウントには何千ものメッセージが寄せられていて、ほとんどが応援の声だが、ヘイトや暴言もたくさんある」と語った。
そして「ショックだったのはヘイト、暴言が極端なトーンで、死の脅しまで送られてきたこと。先週受け取ったそういったコメントの多くは一線を越えていた」と語り、ネット上のいじめがもたらす深刻な問題について焦点を当てた。
なお、劇的な逆転優勝となったフェルスタッペンは先週、アクシデントはレースの一部でラティフィを責めるのは不当だと擁護する発言をしていた。