[ブリュッセル 4日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)が12日にブリュッセルで「NATOロシア理事会」の会合を計画していることが4日、NATO当局者の話で分かった。ウクライナを巡る紛争勃発を防ぐために、ロシアとの協議を行う。
ロシア外務省のザハロワ報道官は、ロシア当局者がNATOロシア理事会に出席すると確認。リャプコフ外務次官らがジュネーブで米国のシャーマン国務副長官と会談を行った後に会合に出席すると見られる。
これに先立つ10日にはジュネーブで米国とロシアの当局者が安全保障関連協議を実施。
NATOロシア理事会の翌日の13日には米国や欧州各国が加盟する欧州安保協力機構(OSCE)の会合が開かれる。ジュネーブに本部を置くOSCEには米国を含むNATO加盟国のほか、ロシアやウクライナなど旧ソ連構成国が加盟している。
欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は4日、2日間の日程でウクライナを訪問。ウクライナのクレバ外相と共に、ロシアが後ろ盾するウクライナ東部の分離独立派と会談する。
ウクライナはEUのほか、NATOへの加盟を希望しており、EU報道官によると、EUはウクライナを「戦略的パートナー」と見なしている。
NATOは来週の一連の会合に備えるため、7日にテレビ会議形式の外相会合を開く。