[シドニー 9日 ロイター] - 男子テニスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、四大大会初戦の全豪オープンに出場するためにメルボルンの空港に到着したものの入国拒否された問題を受け、元世界1位のアンディ・マリー(英国)は「テニス界にとって良くない」と述べている。
ジョコビッチは医学的理由で新型コロナウイルスのワクチン接種が免除されたとして空港に到着したが、査証(ビザ)の問題を指摘され、現在は連邦政府による入国禁止措置の撤回を求めてメルボルンの隔離用ホテルに滞在中。10日に審理が行われる予定となっている。
オーストラリアとセルビアの外交問題にも発展しそうな様相を見せるなど、ジョコビッチを巡る状況に大きな注目が集まるなか、オーストラリアの地元メディアによると、マリーは「正直、みんながこの状況にショックを受けていると思う。ノバクが大丈夫なことを願う。私は彼をよく知っているし、彼とはずっと仲良くしてきた」と、ジョコビッチの身を案じるコメントを出した。
また、この問題について「テニス界にとって、全く良いことではない。関係者の誰にとっても良くないことだと思う」との見解を示す一方で、「これ以上のコメントは、どういう状況なのかをしっかりと把握するまで待つ必要がある」とも話している。