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[国連本部 25日 ロイター」 - 国連安全保障理事会は25日、ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議案の採決を行い、常任理事国のロシアが拒否権を行使して不採択となった。
理事国15カ国のうち中国とアラブ首長国連邦(UAE)、インドの3カ国が棄権、残る11カ国は賛成し、西側諸国はロシアの国際的孤立を示すことができたとして評価している。
決議案は米国が起案したもので、安保理での不採択を受けて国連総会で議題に取り上げられる見通し。
ロシアの拒否権行使を受け、トーマスグリーンフィールド米国連大使は、「力を乱用して隣国を攻撃し、国連や国際社会のシステムを壊そうとする無謀で無責任な安保理常任理事国(ロシア)に対して、われわれはウクライナとその国民を一致して支持している」と述べた。
外交筋によると、安保理での採決は米国などが中国に棄権するよう説得を行ったため予定より2時間遅れた。決議案は最終的に、ロシアによるウクライナ侵攻を「嘆く」とし、「非難する」から表現を和らげた。また、制裁措置や武力行使の承認に触れた国連憲章7章への言及や、「大統領」への言及を削除した。
決議案は、ロシアに「ウクライナに対する軍事力の行使を即座に停止」し、「国際的に承認されたウクライナの国境内から、全ての軍部隊を即座に、完全にそして無条件に撤退させる」よう要求。また、ウクライナ東部2地域に対する独立の承認を撤回するよう求めた。