[ニューヨーク 18日 ロイター] - 東京五輪に出場した陸上選手に身体的な強化を促す違法薬物を供給した疑いで起訴されたエリック・リラ容疑者(42)が18日、米ニューヨーク州マンハッタンの連邦裁判所で無罪を主張した。
リラ容疑者は1月、ヒト成長ホルモンを含む薬物を東京五輪に出場していた複数選手に渡した疑いで逮捕され、ロシアの内部告発者グリゴリー・ロトチェンコフ氏にちなんで名付けられ2020年に制定された「ロトチェンコフ反ドーピング法」に基づいて訴追された。
検察によると、リラ容疑者は赤血球の生産を促進するために使用される処方薬の不正表示医薬品を中南米から入手し、選手に渡した疑いが持たれている。名前は特定されていないが、当該選手の1人はナイジェリア陸上短距離のブレッシング・オカグバレ選手で、ドーピング検査に陽性反応を示した後に10年の資格停止処分を受けた。