[ワシントン 23日 ロイター] - 女性初の米国務長官を務めたマドレーン・オルブライト氏が23日、がんのため死去した。84歳だった。オルブライト氏の家族がツイッターで公表した。
1937年、旧チェコスロバキアのプラハに生まれた。第二次世界大戦中はナチスを逃れて家族とともに英国などで暮らし、48年に米国へ移住。その後コロンビア大学で政治学博士号を取得した。民主党のクリントン政権下で93年から97年まで国連大使、さらに97年から2001まで国務長官を歴任した。
米国務省のプライス報道官はオルブライト氏について「彼女の影響は毎日、この国務省内のありとあらゆる廊下で感じることができる」した上で、オルブライト氏はある日、なぜ100万人以上の軍隊を持ちながらそれを使おうとしないのかと言い放ち、国防総省のトップを怒らせたことがある、と振り返った。