[ゴールウェー(アイルランド) 20日 ロイター] - アイルランド人のバリー・ハーギアンさんは、ウクライナから受け入れた避難民の滞在先にアイルランド西部ゴールウェーで所有する15世紀の古城を提供している。
ハーギアンさんはマドリードの自宅にスペースがないため、アイルランドの古城で避難民を受け入れることにし、募集のためにフェイスブックに初めてアカウントを開設。その翌日には飛行機でポーランドに向かい、南東部ザポロジエから逃れた11人をバリンドゥーリー城に連れ戻った。
城は4階建てで、現在は妻と子どもたちと共に避難民と暮らしている。最初の1週間ほどは精神的に参った状態で、「ただ彼らのためになることをしようとしていた」と説明。今は状況も改善してきたと述べた。
到着から1カ月がたち、すでに5人が仕事を見つけ、子どもたちは学校に通っているという。
避難民の1人で近隣の園芸用品店で職を得たマリア・ナザルチュクさん(20)は、国を離れるときは突然で泣いたが、「アイルランドの人達はとてもフレンドリーで親切。お城に住むことになるなんて思ってもみなかった」と話した。