[21日 ロイター] - 男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、四大大会のウィンブルドン選手権を主催するオールイングランド・クラブ(AELTC)がウクライナに侵攻するロシアとベラルーシの選手を今年の大会から全員除外することについて、「クレイジー」と批判した。
ウィンブルドンは20日にこの措置を発表し、両国の全選手の参加を禁止する最初のテニス大会となった。これにより、男子世界2位のダニル・メドベージェフ(ロシア)、女子世界4位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)などが出場できない。
戦争で町を破壊されたセルビアで育ったジョコビッチは戦争の悲惨さを訴える一方、選手たちと現在も続く紛争には何の関係もないとし、記者団に「私はウィンブルドンの決定を支持できない。クレイジーだと思う。政治がスポーツに干渉すると、良い結果にはならない」と批判した。
なお、AELTCは6月までに状況が変われば、「検討して適宜対応する」との姿勢を見せている。ウィンブルドンは6月27日から7月10日にかけて開催される。