[25日 ロイター] - ロシア国防省は、同国軍が包囲するウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から民間人を退避させるため、モスクワ時間25日午後2時(日本時間午後8時)から戦闘を停止すると表明した。
民間人は好きな方向に退避できるという。
一方、ウクライナはアゾフスターリ製鉄所からの民間人退避について合意したとのロシア側の発表を否定。このような合意は国連が主導し保証すべきとし、人道回廊の設置には国連および赤十字国際委員会(ICRC)の代表の立ち会いが求められるとした。
ウクライナのベレシュチュク副首相は対話アプリ「テレグラム」で「人道回廊は双方の合意によって開かれることを理解することが重要だ。一方的に発表された回廊は安全性が担保されないため人道回廊ではない」と述べた。
ベレシュチュク副首相の発言直後、ゼレンスキー大統領の側近は、ロシア軍がアゾフスターリ製鉄所を攻撃していると述べた。