[ナイロビ 1日 ロイター] - ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は1日、最低賃金を直ちに12%引き上げると表明した。メーデーの記念式典での発言を大統領府が公表した。ロシアのウクライナ侵攻などで加速した物価高騰や燃料不足に見舞われている労働者を支援する目的としている。
ケニヤッタ氏は「購買力が一層低下した労働者(の苦境)を和らげるためには、最低賃金の見直しは必要不可欠だ」と語り、最低賃金が据え置かれていた過去3年で生活費が増大したと指摘した。
現在の最低賃金は毎月1万3500ケニアシリング(116.68ドル)。
ケニアの4月の物価上昇率は前年比6.47%と、3月の5.56%から加速している。