[リビウ/ザポロジエ(ウクライナ) 8日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、東部ルガンスク州ビロホリフカの学校がロシア軍の空爆を受け、避難していた民間人約60人が死亡したと明らかにした。
同州のガイダイ知事は先に、学校には約90人が避難していたが、7日の空爆後に27人が救出され、約60人が恐らく死亡したと明らかにしていた。建物が空爆され、火災も起きたという。
一方、国連はウクライナ南東部マリウポリから8日に170人以上の民間人が退避し、過去1週間で避難した人数は600人程度になったと明らかにした。
ロシアが9日に第2次世界大戦の対ナチス・ドイツ勝利を祝う戦勝記念日を迎えるのを前に、主要7カ国(G7)首脳はゼレンスキー大統領を招いてオンライン会議を開催し、結束を示した。声明でロシアのプーチン大統領の行動は、対ナチス・ドイツ勝利における「ロシア人の歴史的な犠牲に泥を塗っている」と非難した。
ゼレンスキー氏はヨーロッパでの対独戦勝記念日に当たる8日に演説し、ロシアの侵攻でウクライナに悪魔が再び現れたが、ウクライナが勝利すると感情を込めて語った。
ロシア政府の8日の発表文によると、プーチン大統領は戦勝記念日に合わせ、ウクライナ東部ルガンスク・ドネツク両州の親ロ派指導者にメッセージを送った。ロシアは親ロ派と共に戦っていると強調し、現在の共闘をナチス・ドイツとの戦いに例え「勝利はわれわれが手にする」と伝えたという。