[上海 9日 ロイター] - 中国人民解放軍は9日、共同戦闘作戦の強化に向け台湾周辺で演習を先週行ったと発表した。
台湾国防部(国防省)は6日、中国軍機18機が台湾の防空識別圏に侵入したため、台湾空軍機が緊急発進(スクランブル)したと発表していた。
7日と8日にも中国軍機の侵入を報告していた。
人民解放軍東部戦区は声明で、海軍と空軍が6日から8日にかけて台湾の東と南西で演習を実施したと発表。
演習は「複数の軍隊の共同戦闘能力を試し向上させる」狙いがあるとした。詳細には言及しなかった。
台湾国防部は、演習に爆撃機や戦闘機、対潜哨戒機などが使用されたとしている。
台湾も先週、南部と南東部の海岸沖で事前に発表していたミサイルなどの訓練を実施した。
台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長は9日、議会での質疑応答で、中国は引き続き脅威をもたらしていると指摘。その上で「われわれは自国を防衛する決意だ」と述べた。