[ジュネーブ 10日 ロイター] - ウクライナ国連人権監視団のマチルダ・ボグナー団長は10日、ロシアのウクライナ侵攻による民間人の死者が、公式発表の3381人を数千人上回るとの見方を示した。
同団長はジュネーブで会見し「現時点で言えるのは、すでに報告した数を数千人上回るということだ」とし、特にマリウポリで裏付けの取れる情報を得るための立ち入りは難しいと述べた。
世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長も10日、ロシアの侵攻以来、ウクライナでは少なくとも3000人が慢性疾患の治療を受けられずに死亡していると指摘した。
クルーゲ氏によると、医療機関に対する攻撃は約200件に及び、ウクライナで現在機能している病院はほとんどないという。